話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選
aninadoさんの「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」に参加させていただきました。よろしくお願いします。
引用ですがルールは
・2024年1月1日〜12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。
となっています。
- 1.トワイライト・オブ・ザ・ゴッズ 〜神々の黄昏〜(原題Twilight of the Gods) EP6:罪を着せられた神
- 2.X-MEN '97 EP10:寛容は絶滅 第3部
- 3.ネガポジアングラー EP9:鍋パ
- 4.終末トレインどこへ行く EP1:ちょっと行ってくる
- 5.ジェントリー・チャウvs魔界のモンスター(原題Jentry Chau vs. The Underworld) EP8:ひみつの大作戦
- 6.メタリックルージュ EP6:名前のない客
- 7.真夜中ぱんチ EP4:次の企画の主役は Who?
- 8.銀河系で2番目にイケてる病院(原題 The Second Best Hospital in the Galaxy. ) EP3:明日の死は昨日の問題だ
- 9.ダンジョン飯 EP23:グリフィンのスープ / ダンプリング 1
- 10.負けヒロインが多すぎる! EP:1プロ幼馴染八奈見杏菜の負けっぷり
番号は思いついた順番です。
海外アニメのほうの紹介が若干長いのは、知名度の低さに応じてあらすじを長めに書いたからです。

1.トワイライト・オブ・ザ・ゴッズ 〜神々の黄昏〜(原題Twilight of the Gods)
EP6:罪を着せられた神
「バットマンvsスーパーマン」や「300」など実写映画で有名なザック・スナイダーがアニメシリーズに初挑戦した作品。北欧神話をベースとしたアニメで、エログロバイオレンスで野蛮な神々に面食らう。雷神トールに一族を皆殺しにされた主人公が、夫と共に復讐を誓い、仲間を集めて神殺しを実行せんとす。神話的なストーリーに派手なバトルと見ごたえがあるがS1で話が終わっていないので全体的な評価が難しい。しかし5話はかなり好きな回だった。
主人公の夫であるレイフとロキはオーディンによってヘーニルの頭蓋骨に閉じ込められることになる。頭蓋骨の中では自身のトラウマと向き合うことになり、ロキはレイフが父を殺したのは自分が陰でそそのかしたからだという。二人は無事脱出するが、そこでレイフはさっきロキが言ったことが嘘であるのではと詰め寄る。
スケープゴートの神としてのロキの立ち位置と、狂った半神の頭蓋骨に閉じ込められるといういかにも神話的な話と合わさって大変面白い回。
2.X-MEN '97
EP10:寛容は絶滅 第3部
1992年に放送された人気アメコミのアニメシリーズが三十数年ぶりに帰ってきた。と言っても私は前作は未視聴。実写映画でキャラクターを知っている程度だった。それでも派手なバトル、高解像度の差別、社会問題を扱った展開とかなり面白いアニメシリーズで、むさぼるように見ることとなった。X-men作品を全部見ているわけではないので断言はできないが、映像化されたX-menの最高傑作というのは過言ではなさそう。
最終話である10話は40分と少し他の話より長め。そのせいあってか駆け足だと思うことが全くなく、リッチな最終決戦が楽しめる。プロフェッサーXとマグニートの何度目かの和解は「また対立するんだろ!」と思いつつもしっかりと感動できる。
3.ネガポジアングラー
EP9:鍋パ
借金を抱えて余命宣告をされた主人公が、やけっぱちになってるところを、釣りサークルに出会って心を開いていく話。釣りがテーマと会って全体的にゆったりとした話が多いが、この回は台風で釣りに行けないとあってさらにゆったりとしていて、それでいてわちゃわちゃしている。主人公の心が回を重ねることでほぐされていき、それをほっとできる状況でわかりやすく見せてくれたので好きな回だった。
4.終末トレインどこへ行く
EP1:ちょっと行ってくる
少女たちが失踪した友達を探しに電車で旅する話。7Gによって変革した世界、動物に変えられた大人たち、膨張した西武池袋線。なんとも奇想に溢れていて、わくわくした1話だった。日本自体が膨張したということで柞刈湯葉の「重力アルケミック」を連想し、コンピューター自体が脳や外部に影響を及ぼす設定は東山彰良の「ブラック・ライダー」を連想した。このノリだと死にはしないだろ、というある程度の安心はあるが(いうほどあったか?)もしかしたら少女たちが動物になって自然に帰っていくラストもありえたので緊張感がある。
5.ジェントリー・チャウvs魔界のモンスター(原題Jentry Chau vs. The Underworld)
EP8:ひみつの大作戦
ジェントリー・チャウは韓国の学校に通っていて、両親は中国人である。しかし突如帰宅途中にキョンシーに襲われたことがきっかけで大伯母に連れられてテキサスに移り住むこととなる。ジェントリーには黄皇(イエローエンペラー)の力が封印されており、その力を巡って魔界のモンスターと戦っていく。
日本アニメとアメコミを合わせたような派手なバトルも楽しいし、中国文化が元のモンスターも多彩だ。ジャンルである『ホラーコメディ』のホラーの部分も演出的に力が入っていて見ごたえがある。
6話以降の展開はめまぐるしくてどれも名回なのだが、一番好きなのは8話の「ひみつの大作戦」。ジェントリーは大伯母に不信感を持ち始め、キッドを頼る。キッドはジェントリーに化けて、大伯母の秘密を探っていく。
このキッドがジェントリーに化けるための皮を作るシーンがなんとも印象的だった。巻物のように丸めた皮膚を広げ、中国風の棚から目玉を取り出すのは猟奇的ながら、どこか雰囲気がある。
またジェントリーに化けたキッドは普段彼女がしない表情をするので蠱惑的で皮モノTSの良さがある。
6.メタリックルージュ
EP6:名前のない客
2128年、人造人間と人間が混在する世界。主人公ルジュは、バディのナオミと共に火星で政府に敵対する9人の人造人間「インモータルナイン」を殺害する任務に就く。
2話が昔のOVAのような雰囲気で、全体的にこういう話を期待していたが、脚本家の癖だったのか以後は雰囲気の違う話が続く。しかし6話は別で、この回だけ異様にテンポがいい。それでいてトリックスターとして場をかき回していた敵を早めに一回倒したこどで後のキャラの面白さに効いてくる重要な回であったと思う。
7.真夜中ぱんチ
EP4:次の企画の主役は Who?
吸血鬼と配信をする話。このアニメ好きな人はこの回みんな好きなのでは、と主語の大きい話は置いておくとして……どこか懐かしいノリのアニメなのでノるのに時間がかかったが、この回で一気に好きになれた。人と吸血鬼という交わらない存在を『配信』というテーマでしっかりとつなぎ、綺麗に歌で締めたのですごい良い。フーの後と比べてのギャップもいい。
8.銀河系で2番目にイケてる病院(原題 The Second Best Hospital in the Galaxy. )
EP3:明日の死は昨日の問題だ
スペースオペラ病院アニメ。倫理観がおかしい二人の女性医師が場をかき乱す。物語冒頭、一人の人間の治療をしているのかと思えば、実はそれに寄生していた生物を助けている途中だったと明かされる。人間っぽいのは死に、これはもしや別の銀河の倫理観を表現したのだろうかと私は納得しそうになる。しかし話が進んでいくと毒親や仕事あるあるなど結構地球と似たような倫理観で動いていることも多い。単純に一部の人間がおかしいだけだった。
3話では主役二人は時間のループに巻き込まれ、その原因を作った社長と契約してループをビジネスに使おうとする。
ループに巻き込まれたらやることと言えば? そう、患者や自分が死ぬタイプの人体実験だ。いかれてんのか。それでいて次の回で、「私仕事を自分一人でやろうとして失敗する癖があって……」みたいな普通のお仕事モノあるあるみたいな回やられても困る。
9.ダンジョン飯
EP23:グリフィンのスープ / ダンプリング 1
ダンジョンで飯食う話。ダンジョン飯は全話好きでかなり迷ったが、この回はウミガメのスープを下敷きに人情話をして、センシの掘り下げもしていて大変良かった。血なまぐささを感じる回想から、ミステリーの様に真相を看破し、次のコメディへとつながる。とてもダンジョン飯らしくも話の上手さが光る回だった。
10.負けヒロインが多すぎる!
EP:1プロ幼馴染八奈見杏菜の負けっぷり
EP:1プロ幼馴染八奈見杏菜の負けっぷり
振られた女子と友達になる話。ここ数年ライトノベル原作のアニメ、特に青春ラブコメ、特にガガガ文庫の作品に力が入っているものは少なかった気がする。私は作画のことはよくわからないが、ファミレスの席に投げられるバッグや、直方体の白米の跳ねなど見ていて飽きない動きで、すごいアニメが始まったと感動した。